ほぼ日刊“MORIYA300”26号『昇竜拳事件』
2022年2月23日(水)
長年zippoライターを愛用しています。
20代前半ころの話し。
アルバイト先の休憩室で気になる女の子“Yさん”と一緒になりました。
気を引こうとしていたのかなんなのか、夢中になって話す私。
煙草に火をつけようとしたらzippoライターはオイル切れ。
Yさんは私のトークで笑ってます。
いい感じです。
ロッカーからオイルを取り出しオイルを補充。
Yさんへの話しに夢中な私はオイルが漏れているのに気づきません。
私の左手はオイルまみれです。
さすがに途中で気づきましたが、オイルまみれの左手を拭うようなことはしませんでした。
それでも、まだ話すことに夢中。
Yさん笑うと更にかわいいぃ〜♪
そこで、私はライターを点火。
なぜかこの時に限って左手で点火してしまった愚かな私。
瞬間。
私の左手は炎に包まれました！
驚くYさん。
目を丸くしてます。
慌てる私。
左手を振り回してます。
2，3秒で消えたのだと思うのですが、ホントウに驚きました。
左手の毛は無くなり、全体的に赤く腫れています。
少し痛い。
でもYさんの前だから涼しい顔をキメこんで「大丈夫、ちょっと手を冷やしてくるよ」なんて言って、トイレに行きました。
大した火傷じゃありませんでしたが、ヒリヒリ痛い。
翌日くらいまでは痛かったかなぁ〜
このあと、バイト先では「拳を燃やしてリアルに昇竜拳やったらしいよ」と囁かれるのでした。
このzippoライターリアル昇竜拳事件。
いま思い返してみれば。
その後、私の人生に待ち受ける、女子絡みで被る火傷のような痛い経験のはじめの一歩だったような気がします。
女子に夢中になると火傷するぞという神の啓示をこの時の私は理解することはなかったのでした。
