シカゴファイヤー
2020年11月3日(火)
シカゴファイヤーというアメリカのドラマがあります。
名前で推察できるとおり、シカゴ市消防局のお話しです。
はしご隊、レスキュー隊、ポンプ隊、救急隊があって、勤務形態はいくつかのシフトに分かれており、24時間勤務後2連休のようです。
火災やレスキューの話、消防署や消防局の人事の話、地域の人々との関りなど、ドラマとして普通に面白いのですが、見ていて『おっ？』っと思ったことがあるのでお話しします。
消防署に勤務している消防士なのですが、多くの消防士が副業をしているのです。
主人公のケイシー小隊長（途中から中隊長）は大工の副業をしています。
具体的には、小規模な増改築の仕事を個人で請け負っている副業です。
しかも、途中で市議会議員になったりもします。
他にも、消防士同士で資金を出し合ってバーを共同経営していたり、メインCAST以外の消防士との会話の中にも副業の話が出てきたりします。
公務員である消防士が副業するなんて、日本だったら考えられないですよね。
でも、アメリカでは当たり前のようです。
もしかしたら州や市等によって違うのかも知れませんけど。。。
とにかく、私は公務員の副業が当たり前な状態に驚かされました。
私は公務員の副業問題には賛成派です。
もちろん、本来の業務に支障をきたさない範囲でですが。
公務員の多くはごく若いころからその道に入りますよね。
30代で公務員に転職する話はあまり聞きません。
もちろん、職種によっては30代以上でも募集があったりする業種も公務員の中にはあります。
でも、多くはありません。
こういっちゃなんですが、公務員の方は給料の心配をしなくていいですよね。
それは貰う側も払う側もという意味です。
たとえば、不景気でクビになるかもしれないと驚愕する警察官や市の職員はあまりいないと思います。
同じく、今月の給与の支払いや御者への支払いをやりくりしなければならない助役さんや警察署長さんもいないと思います。
翻って、民間企業で働く労働者やサラリーマンは常に解雇の危機と向き合わねばなりませんし、経営者は毎月さまざまな支払いに戦々恐々しています。
そのあたりの労苦を、公務員の方々にも皮膚感をもって実感していただくためにも、公務員の方々には副業を通して民間の実情を経験して頂きたい。
もちろん、公務員としての給与を税金から支給されながら、民間の職に就くというのならば、いろんな意味で文句も出るだろうし、賛否両論あるのだろうと思います。
時代は変わりました。
民間企業でも終身雇用の発想はもはやありません。
もし、終身雇用の思想のもと、会社を運営している方がおられるのならば、それは危険な考えだと思います。
公務員も親方日の丸の発想はそろそろやめた方が良いと思います。
税収が下がっているのであれば、公務員の人件費を下げるべきです。
民間もそうしているのですから。
それで、公務員も副業やアルバイトをすればいいのです。
人数を残したいのなら給与カット。
給与カットが出来ないのなら人員整理。
民間では当たり前にやってることです。
シカゴファイヤーを見て、そんなことを思う晩秋の夜でした。
ちなみに、シカゴファイヤーはスピンオフとしてシカゴP.D.（ポリス・デパートメント）というシカゴ市警のお話しと、シカゴメッドというシカゴの医療センターのお話しの2作品があります。
どちらも面白いので気になる方はシカゴ3作品を是非ご覧ください(^o^)／
