世界は暴力に満ち溢れていると思いがちですが、実際は歴史的に見て暴力での死亡率は激減しているそうです。
私たちが戦争や犯罪で世界が暴力に満ち溢れていると思ってしまうのは、報道のなせる業。
平和な日常はニュースにはならないからです。
平和と言うのは人々にとって地味なことなんですね。
それと同じく、正しい行いや誠実な振る舞いというのも人々には伝わりにくいもの。
正しい行動もやはり地味なんです。
悪い話しやデマ、誹謗中傷のようなものばかり人目を惹いてしまいます。
しかし、人間馬鹿じゃありません。
見てる人はちゃんと見てます。
誠意に触れた人はちゃんと覚えてます。
誠実な言動は地味で即効性はありませんが、必ずジワジワ効いてきます。
平和が人気ニュースソースになるような世の中は不幸な世の中です。
それだけ暴力がはびこっているという証なのですから。
同じく、誠実な振る舞いが人目を惹く世の中は、やはり不幸な世の中なのかもしれません。
その意味で、誠実さが地味な印象しか残さない今の世の中は、良い世の中なのかもしれません。
そう考えると、人間まだまだ捨てたもんじゃないって思うこともできます。
平和や誠実な言動は映えませんが、本当に大切な価値は、映えないところにあるのかもしれません。